地下足袋力王


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<連作障害について> 
 立春も過ぎ、そろそろ春の畑仕事など考えを巡らしていることと思います。
春の作業を始めるにはまだ少し間があります。しばらくは畑の手入れ(前作の片付け、雑草とり、転地返しなど)をしておくと良いでしょう。
 そして春に蒔く種や苗の種類を考えておくのも良いと思いますが、農家と違い限られた畑地で収穫を期待するには、「野菜の連作障害」について知っておく必要があります。

1.連作障害とは
 同じ場所で同じ作物を栽培していると、土中の病害虫、根から分泌する成分、土壌成分の偏りなどが原因で、生育が悪くなったり、病害虫にかかり易くなることがありますが、これ連作障害といいます

2.連作障害を受け易い野菜
 家庭菜園では、だれでも栽培する夏野菜の“定番”といえるトマト、キュウリ、ナス、スイカやハクサイ、ゴボウが影響を受け易く、一旦栽培した土地には数年をあけてまた作るようにする必要があります。
 これに対して連作障害をあまり受けない野菜としては、ダイコン、コマツナ、タマネギ、ニンジン、カボチャなどがあります。

3.連作障害を回避する方法
 限られた土地の中で、連作障害の影響を回避することはなかなか難しいのですが、同じ作物を同じ土地で連続して栽培しないように順繰りに変えていくことが行なわれています。これを「輪作」といっていますが、例えば畑地を4等分し連作障害を受ける作物とあまり受けない作物とを分けて植え、年ごとに順次変え(サイクルし)ていくと良いでしょう。
 そのためには、毎年どの土地に何を植えたか、場所と野菜名をメモしておくと便利です。



<写真の説明> 春を待つ野菜(イチゴ)
 イチゴの需要期のピークは、クリスマスからお正月にかけてといわれますが、これはプロの農家がこの時期に出荷できるように温室栽培しているからです。関東地方の路地栽培では、旬は5月の連休明け頃になります。この写真は、昨年11月に定植して越冬させているもので、来月になるとたっぷり追肥しマルチングフィルムをかけて育てます。今一番寒く、これに耐えて葉も紅くなって縮こまっていますが、3月になると葉も元気になり、いっせいに白い花が咲きだし、そこに実がついてきます。                           

S生


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